新たな日独複合材料連携にむけたビジネスマッチングイベントを開催

イベント2025年10月27日

さる10月20日、ドイツの企業団11社と日本企業11社、総勢約50名がICCに集い、日独の複合材料分野におけるビジネスマッチングイベントを開催しました。


本イベントは、ドイツ連邦経済・エネルギー省(BMWK)が推進する「市場開発プログラム(Market Entry Programme)」の一環として実施され、経済成長と環境保全の鍵となる軽量化技術の発展を一層促進することを目的としています。ドイツには「Lightweighting Initiative」と呼ばれる、軽量化技術を国家戦略レベルで推進する枠組みがあり、特に中小企業(SME)を支援対象として、技術・素材・工程・設計などをまたぐ知識移転・ネットワーキングを重視した取り組みを行っています。今回のイベントはこの枠組みの中でプログラムの採択を受けたドイツSBS社、ドイツ側パートナーComposites United (CU)および日本側パートナー ICCの三者により計画、準備され実現しました。


開会では、まず主催者であるICCの鵜澤潔所長とComposites UnitedのBastian Brenken氏より歓迎の挨拶があり、続いて石川県庁 商工労働部産業政策課の齋藤課長からもご挨拶をいただきました。その後、ドイツ連邦経済・エネルギー省(BMWK)軽量化部長のWerner Loscheider氏より、産業における軽量化技術の意義や、本イベントの趣旨・目的について紹介がありました。


午前中は日独両国企業による事業・技術プレゼンテーションが行われ、午後には1対1の個別商談会を実施。その後日独の関係者の皆様を対象にICC見学会を開催し、ICCの取り組みや設備をご紹介する機会も設けました。夜にはネットワーキング交流会が開かれ、参加者同士が交流を深めるとともに、新たな連携や相乗効果の芽が生まれるなど、活気に満ちた一日となりました。


さらに、10月23日には名古屋大学NCCでも同様のイベントが開催され、新たに10社の日本企業がドイツ企業との交流・ビジネスマッチングを行いました。ドイツ企業団は、ICC、NCCでのビジネスマッチングに加え、北陸・中部地域の企業訪問も行い1週間の活動を実施しました。


これらの活動を通じて100件近い個別商談が実施され、多くの実りある交流と新たなビジネス機会が創出され、日独両国の複合材料分野における協力関係が一層深まったのではないかと思います。今回のイベントを通じ、日独両国の複合材料分野における新たなパートナーシップの可能性が広がり、今後のさらなる発展が期待されます。


ICCは、本イベントを通じて築かれたネットワークや連携を、今後も継続的に支援し、日独企業間の連携促進に取り組んでまいります。



日本企業向け参加募集案内



ICCでの開会式

ICCエントランスにて

ICC見学会

NCCでの個別商談会







---]]