日独共同によるリサイクル炭素繊維複合材料の研究開発拠点「FIP-MIRAI@ICC」— 開所式を開催しました【2025年6月5日】

金沢工業大学ICCは、リサイクル炭素繊維複合材料の研究開発・技術移転・事業化の推進を目的として、ドイツ最大の応用研究機関Fraunhofer IGCVとの共同による新たな研究開発拠点をICC内に設置し、2025年6月5日に開所式を開催しました。本拠点は、研究・開発・実証・事業化支援を一体的に行う「Under-one-roof」型の国際共同拠点として整備され、リサイクル炭素繊維分野における日独の連携を加速させる基盤となるものです。

開所式には両研究所の代表がそろって出席し、両国の研究者および関係機関の代表のご臨席のもと、本拠点の始動を日本国内に広く発信しました。また、来賓としてご出席いただいた、石川県の馳浩知事はじめ、経済産業省イノベーション・産業技術環境局 菊川人吾局長および産業技術総合研究所 石村和彦理事長より、国際連携による技術革新への強い期待に加え、本拠点を通じた地域社会の活性化への貢献にも期待を寄せた祝辞を賜りました。

　今回の拠点開設は、資源循環社会の実現に向けた重要な一歩であり、日本国内においても本分野における技術力と存在感を発信する機会となりました。この新たな日独連携のプラットフォームを通じて、ICCは今後も革新的な技術開発とその社会実装に向けた取り組みを積極的に推進してまいります。

 左から、金沢工業大学 泉屋吉郎理事長、大澤敏学長、ICC 鵜澤潔所長、Fraunhofer IGCV研究所 Michael Sauer氏、Klaus Drechsler所長、

産業技術総合研究所 石村和彦理事長、経済産業省イノベーション・環境局菊川人吾局長 、中部経済産業局 伊藤浩行地域経済部長

※「FIP-MIRAI＠ICC」の概要や背景については、関連プレスリリースをご参照ください：

＜関連プレスリリース＞

●2025年5月28日：【日独パートナーシップで炭素繊維複合材料の循環利用を拡大】

リサイクル炭素繊維複合材料の研究開発・技術移転・事業化に向けた Under-one-roofの研究開発拠点「FIP-MIRAI@ICC」オープニングセレモニーを開催

https://www.kanazawa-it.ac.jp/kitnews/2025/0528_FIP-MIRAI@ICC.html

●2025年2月27日：日本初 ドイツのフラウンホーファーIGCVとのFIP拠点「FIP-MIRAI@ICC」を、金沢工業大学内に設置し共同研究開発を開始。

https://www.kanazawa-it.ac.jp/kitnews/2025/0227_icc.html

＜参考＞

●About “FIP-MIRAI@ICC（Fraunhofer IGCVウェブサイト）

https://www.igcv.fraunhofer.de/en/cooperation/innovation-platform-composites-japan-fip-mirai.html