金沢工業大学ICC(革新複合材料研究開発センター)がハブ役となり、株式会社ICEMや石川県産業創出支援機構(ISICO)のコーディネートのもと、川中企業クラスターが川下企業のニーズに対応した研究開発&提案を行います。
部材ごとに構成企業をコーディネートし、複数の企業が持つ独自技術を掛け合わせることで川下ニーズに応え、さらには適用製品の拡大により県内複合材料産業の生産額増加及び雇用の創出を生み出します。
従来の炭素繊維を製造をする際のCO2排出量は、鉄を製造する際の10倍にもなります。
そこで本プロジェクトでは、天然繊維複合材料の開発を目指し、植物由来繊維素材として苧麻(ちょま)やラフマやヘンプにも注目。石川県工業試験場や石川県立大学と連携し、育種やシート化技術などの研究開発を進めています。
従来の製造プロセス技術では、安定して高品質の製品をつくることが難しく歩留まりが低くなることから、製造コストが高くなっています。
そこで本プロジェクトでは、デジタル技術を活用して、トライ&エラーを繰り返すことによる成形条件の決定から脱却し、品質向上やコスト削減、開発期間短縮を達成します。
従来は、複合材料を活用した具体的なアプリケーション(最終製品)は、航空機など特定の製品・用途に限定されています。
そこで本プロジェクトでは、最終製品メーカの川下企業と密な対話を行い、潜在的なニーズを掘り起こしながら、川中企業間の連携により、具体的な部材を開発・提案します。